豊川稲荷で毎年恒例の「大煤払い」

柱巻きや幕 25年ぶりに新調/境内にある90の御堂でも掃除行う

2025/12/04

四半世紀ぶりに新調された般若殿の柱巻きや幕などの装飾(豊川稲荷で)

 豊川市の豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)で3日、年末年始の参拝客の来訪に備えた毎年恒例の「大煤(すす)払い」が行われた。来年秋の午(うま)年開帳に向けて25年ぶりに新調された、大本殿内般若殿を装飾する柱巻きや幕、水引き、御簾(みす)も汚れが落とされた。

 朝7時ごろから、僧侶約30人や従業員約80人が専用の道具や掃除機を使い、清掃を始めた。本殿の内陣ではエアコンプレッサーを使って欄間(らんま)や柱などにたまったほこりが落とされ、正面につるされた高さ3・8メートル、最大幅3・4の赤い大提灯(ちょうちん)も、長さ約4㍍の竹の先に付いた笹の葉で汚れが払われた。

 約300枚の畳をたたいてほこりを落としたり、銀色に輝くキツネ像などの仏具も1つずつきれいに磨きあげたりしたほか、境内にある90の御堂でも掃除が行われた。

 来年は11月1日から23日まで、秘仏の豊川吒枳尼真天(だきにしんてん)が一般公開される御開帳があり、大勢の参拝者が予想される。役寮の笹木原史門さん(43)は「参拝者の方々が気持ち良く参拝できるように、隅から隅まできれいにしたい」と意気込みを語った。

大提灯も笹の葉でほこりが落とされた(同)

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四半世紀ぶりに新調された般若殿の柱巻きや幕などの装飾(豊川稲荷で)

大提灯も笹の葉でほこりが落とされた(同)

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