新たな冬の催事 定着に期待

大社神社で「大黒天縁起市」始まる/豊川

2025/12/14

華やかな縁起物が販売されている酉の市(大社神社で)

 豊川市国府町の大社(おおやしろ)神社で13日、初めての「大黒天縁起市」が3日間の日程で始まった。新たな冬の催事として地域への定着が期待される。

 境内にある国府天神拝殿前で「願い抱き大黒天」が御開帳され、参拝者はずっしりと重い大黒天を抱き抱えながら願い事を託した。「お清め大黒天」には水をかけて健康を祈願する人もいた。

 本殿前では40以上の露店やキッチンカーがにぎやかに並び、来訪者をもてなした。関東地方から来場した「いな穂家」による熊手やだるまなどの縁起物を販売する酉(とり)の市も盛況だった。

 大社神社は島根県出雲市の出雲大社の分社で、出雲大社の主祭神・大国主命(おおくにぬしのみこと)、通称「身代わり大国様」をまつる。今回の縁起市は15日の例大祭にちなんで開催され、双豊にぎわい協働会が三河キッチンカー組合と共催で神社の歴史や伝統を守りつつ、新たなコミュニティの場を創出しようと企画した。協働会の西野祐二さんは「いろんな方の要望を聞いて、地域の活性化につながるように末永くやっていきたい」と見据えた。

 14日は午前10時から午後8時まで、15日は午前10時から午後4時まで。

御開帳された願い抱き大黒天(同)

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