地元食文化や車の魅力発信

カーディーラーで「豊橋ウナギ」PR/独自色追求―異業種コラボ

2025/12/14

豊橋ウナギを提供する、あつみの社員ら(NTP名古屋トヨペット豊橋下地店で)

 ウナギ加工業の「あつみ」(豊橋市)と、カーディーラーNTP名古屋トヨペット豊橋下地店(同市下地町)は13日、同店で豊橋産ウナギをPRするイベントを開いた。異業種である2社が協力して開催。親子連れなどに試食や販売ブースを設けて地元の食材や車の魅力を発信した。14日は午前10時から午後4時30分まで。

 同社と下地店は日ごろから取引があり、市民が気軽に来場できるイベントを共同で企画した。あつみの従業員は、店舗入り口で一口サイズのうなぎの「おこわ」を提供。店は景品があたる抽選会を行い、豊橋署によるパトカー展示や防犯に関する広報も行った。

 同社はウナギ専門店を経営し、販売製品の調味料「鰻能(ばんのう)・鰻ナンプラー」は「農林水産大臣賞」などを受賞して全国の食卓で親しまれている。

 国内におけるウナギの消費量は、20年ほど前と比べて大幅に減少。冷凍した輸入品を食する世帯や販売する店舗が増え、同社は三河地方や豊橋産ウナギの魅力を伝える取り組みを進めてきた。

 「鰻能」は2021年、これまでに利用されていなかったウナギの頭を使って開発。地元企業や高校生と連携して国内初の商品化に至った。 今後も多分野と連携し、絶滅危惧種であるニホンウナギと豊橋の食文化を守る活動を行っていく。

 久保田隆之社長は「地道に継続していくことが大切。ウナギのおいしさを多様な形で伝えていきたい」と方針を語る。

 ◆独自路線を強化
 数年前にトヨタ系列のディーラーではメーカーの全車種を取り扱う「併売」が始まった。トヨペット下地店は、独自色を打ち出そうと各種イベントを展開している。

 今年春には店内の壁紙を張り替えて明るい内装へと変更した。今後は多目的トイレも改装するなどして、誰もが足を向けやすいディーラー店を目指している。

 小屋直人店長は「また行きたい、と感じてもらえる店づくりを進めていきたい」と話している。

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