二本立てで別役実作品とオリジナル/20、21両日「劇団タハラジャ」公演
2025/12/14

二人芝居の稽古をする汐川さん㊧と金沢さん(田原市内で)
田原市を活動拠点とする「劇団タハラジャ」の第32回定期公演が20、21両日、田原文化会館で開かれる。短編の二本立てで、団員らは熱のこもった稽古を重ねている。
1988年に旗揚げしたアマチュア劇団で、ほぼ年1回の定期公演を続けている。
今回は、一つが劇作家、別役実(1937年―2020年)の名作「この道はいつか来た道」を上演する。豊橋を拠点とする「劇団陽炎座」から東三河のベテラン俳優、金沢琢久磨さんを迎え、タハラジャの創立メンバー汐川虹子さんとの二人芝居。
金沢さんは「汐川さんと別役の作品をやりたいとの思いが実現した。長く演劇をやってきた二人なので、素晴らしいものができると信じて芝居をとことん突き詰め、何かを伝えられたら」と意気込みを語る。汐川さんも「金沢さんとの二人芝居は光栄。頑張ります」と応じた。
もう一つは、座長ふぁにちゃ~ふじたさんが作・演出するオリジナル作品「サタディ・イン・ザ・パーク」。米国のロックバンド「シカゴ」の名曲「サタデー・イン・ザ・パーク」から着想を得て、土曜の午後の公園を舞台に繰り広げられる。
高校生のひよりさんを含む4人が舞台に立ち、世間から見たら少し違う、複雑な生い立ちの4人を演じる。宇和島ぽん子さんは「4人の日常が少し良くなる、そんなことが伝わるように演じたい」、中井義一さんは「いろいろなものを抱えながら生きる人間臭さを伝えられたら」と話している。
上演時間は20日が午後2時と同7時で、21日は午後2時。チケットは1500円(当日1800円)。問い合わせは藤田さん=電話090(4866)1565=へ。