臨時窓口 1月に設置へ

浜松湖西豊橋道路建設計画で市/沿線住民らの不安払拭図る

2025/12/14

説明会の会場に掲示された浜松湖西豊橋道路の大判図面。臨時窓口でも閲覧できる(11月、豊橋市内で)

 自動車専用道路「浜松湖西豊橋道路」の建設計画は、11月に公表された都市計画素案によってルートや構造が示され、地元での関心が高まってきている。豊橋市は来年1月に市内のルート沿線にある生涯学習センターに同道路について説明する臨時窓口を設ける予定で、住民の疑問や不安の払拭に努めたい考えだ。

  同道路は、静岡県浜松市の東名高速道路三ヶ日ジャンクション(JCT)から湖西市を通り、愛知県に入って豊橋市の三河港までを結ぶルートで計画されている。

 県内区間の素案によれば、二川地区は山側をほぼトンネルで通過する構造で、国道1号をくぐった西側で地上に出て県道東三河環状線の動植物園西入口交差点付近に豊橋インターチェンジ(IC、仮称)が置かれる。さらに西に向かって高架橋や盛り土構造が延び、国道23号「名豊道路」と交わる地点に大崎北JCT(仮称)、県道豊橋渥美線の明海南交差点付近に三河港IC(仮称)が整備される。

 臨時窓口は6日が杉山、7日は東部、8日は二川、13日は高師台、15日は本郷、16日は南稜に設置され、いずれも午後3時から8時まで職員が2人以上常駐。訪れた人に同道路に関する説明資料を配るほか、意見や質問に答える。11月に市内で開いた説明会で掲示した同道路の大判図面も用意する。近隣住民以外も申し込み不要で訪れることができる。

 市都市計画課の近江将行主幹は「些細(ささい)なことでも心配事や意見がある人は来てほしい」と呼びかける。

 近江さんによると、11月に4日間にわたって説明会を開いた後も、市役所窓口のほか電話やEメールで20件ほどの問い合わせに対応している。ルートは自分の土地にかかるのか、かかるなら補償はどうなるのかといった個別の内容が多いという。

 同道路が完成すると東名や新東名高速道路、三遠南信自動車道、名豊道路が結ばれ、広大な道路ネットワークが出現する。豊橋市など東三河と遠州(静岡県西部)、南信州(長野県南部)の3地域で、社会経済活動や災害時の支援物資輸送などに効果を発揮すると期待されている。

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