2025（令和7）年
12月28日 日曜日
帝国ＤＢ名古屋支店調査／製造業の女性比率低水準も一因に／出身校「金城学院」12年連続最多
2025/12/28
女性社長比率の推移（帝国データバンク調べ）
帝国データバンク名古屋支店がまとめた２０２５年の愛知県内「女性社長」分析調査によると、女性社長の割合は前年と同じ６・６％で、全国平均の８・６％を２・０ポイント下回った。都道府県別では、愛知県は岐阜県と並び全国最下位タイの結果となった。
女性社長の多い企業を業種別でみると、「不動産」が16・０％で最も高く、「サービス」９・４％、「小売」８・６％と続いた。一方で、県内の基幹産業である「製造」が４・２％、「建設」が３・８％と低水準であるため、これらＢｔｏＢ業種の多さが県全体の女性社長比率を押し下げる一因となっている 。細分類では「化粧品小売」が31・６％でトップだった。
年齢構成は「60〜64歳」が14・０％で最多となり、次いで「55〜59歳」13・８％だった。出身大学別では、金城学院大学が54人で12年連続の首位。２位以下は、②南山大学36人③椙山女学園大学32人④金城学院大学短期大学部22人⑤愛知大学、愛知淑徳大学19人―と地元私大が続き、強い地元志向が浮き彫りとなった。
政府は「女性版骨太方針２０２５」で地方での活躍支援を重点課題に掲げている。代表取締役の住所非表示措置など制度面の整備も進むが、愛知県の比率が１割を突破するには、ライフイベントに合わせた起業支援や、女性が少ない業種への育成策が求められそうだ。
女性社長比率の推移（帝国データバンク調べ）
