九つのメニューが菜の花まつりから本格提供へ
2025/12/31

Sea級グルメの認定書を手に事業者ら(道の駅「伊良湖クリスタルポルト」で)
東三河を代表する観光地の一つ、渥美半島・伊良湖(田原市)のにぎわいづくりにつなげようと、地元の水産物を使った「Sea級グルメ」が誕生した。地域の飲食事業者らが開発した九つのメニューが、「渥美半島菜の花まつり」が開幕する来年1月17日から本格的に提供される。
商品は、伊良湖に揚がる地魚のすり身を使用したつみれ鍋やつみれ汁、はんぺん、フライなどのほか、大葉とはんぺんを挟んだフィッシュバーガーなど多岐にわたる。
開発の背景には、伊良湖港一帯の観光施設などが9月に国土交通省港湾局から「みなとオアシス伊良湖」として登録されたことがある。これを受け、運営協議会がにぎわい創出の一環として、地元の渥美商工会観光事業委員会にメニュー開発を依頼していた。
今月22日には、伊良湖町の道の駅「伊良湖クリスタルポルト」でお披露目会が開かれ、商品化した事業者らに認定書が手渡された。出席した山下政良市長は「素晴らしい食べ物ができた。全国へ発信し、多くの人に伊良湖へ味わいに来てほしい」と期待を込めた。
会場では、市民や観光客も試食し、岡崎市からドライブで訪れた年配の夫婦は「はんぺんの天ぷらがおいしかった。販売が始まったら、ぜひ店でも食べてみたい」と笑顔で話した。食材となるすり身は、アイゴなどの水揚げされても市場に出回らない「未利用魚」を活用しており、渥美魚市場(伊良湖町)が取り扱っている。
Sea級グルメを提供する事業者、個人は次の皆さん。
魚と貝のうまい店玉川▽天ぷら和食さくや▽寿し兼▽朽名秀子(伊良湖菜の花ガーデンで販売)▽休暇村伊良湖▽地場魚貝料理呑海▽カジューバーガー▽渥美魚市場▽おもてなし処龍宮之宿