豊川市/市職員らへの取り組み外国人に分かりやすく/案内バッジ配布、気軽に相談
2025/12/31

ペアワークでやさしい日本語の習得に励む職員(豊川市提供)
定住外国人が増え続ける中、豊川市では外国人に分かりやすいよう配慮した「やさしい日本語」の市職員らへの普及に取り組んでいる。
今月、市役所で行われた研修には各課窓口などで外国人と接する機会のある職員45人が出席。市民協働国際課国際係長が講師を務め、普段使う言葉を外国人も理解できるよう簡単な表現を用いる日本語=やさしい日本語の基礎知識や必要性を説いた。受講者は講義に加え、対応例の劇を見たり、練習問題やペアワークにも取り組んだりして習得に努めた。
受講者らは「窓口での実践例や実際の文書の書き換え例などが大変参考になった」「擬音語、カタカナを使っても理解は難しいことを新しく知ることができた」などと話した。
また、来庁した外国人が気軽に相談できるよう、平仮名で「やさしいにほんご」と書かれた案内バッジも受講者に配布した。市民から見えやすい場所に身に着けて対応する。
11月末時点で外国人市民は9000人を超え、総人口に占める割合は約4・9%。54カ国の外国籍の市民が生活し、窓口での相談件数も日々増えている。
市にはポルトガル語、英語、中国語、ベトナム語の4言語の通訳職員がいるが、多国籍化する市民に対応するため、やさしい日本語の活用を推進している。