リニューアル後好調で50万人突破/来年には70周年イベントを企画
2025/12/31

年末もにぎわう竹島水族館(蒲郡市竹島町で)
蒲郡市竹島水族館は、昨年10月の新館開業から1年間の入館者数が、過去最多の50万人を突破した。来年7月には開館70周年を迎える。小林龍二館長は「スタッフやファンの皆さんのおかげ。施設は新しくなっても、今まで通り親しみやすさを大事にしたい」と話す。
本年度から力を入れる哺乳(ほにゅう)動物の繁殖計画も順調で、10月に生まれたカピバラの赤ちゃん5頭はすくすくと育っている。公募で名前が決まり、先日、命名式を行ったばかりだ。他館との連携によるカワウソやオタリアのペアリングも試みている。
開館は1956年。「狭い」「古い」という不利な条件の中、スタッフの創意工夫で入館者数を伸ばしてきた。深海大水槽を配した新館のオープンは、一つの到達点だったという。カピバラの放飼場を新設するためクラウドファンディングで寄付を募り、地元企業と連携した新商品の開発にも積極的に取り組んできた。
ただ、旧館は老朽化が進み、至る所にほころびがある。餌代や光熱費の高騰が経営を直撃する。新館のグランドオープンを機に市民以外の入館料の値上げに踏み切った。
それでも客足が落ちることはなく、今夏の猛暑で一時的に減少したものの、順調に推移している。特に若いカップルが増えているという。
70周年に向けて、小林館長は「周年を盛り上げるイベントを考えている。水族館があることで蒲郡をさらに盛り上げたい」と意気込んでいる。