2025（令和7）年
12月31日 水曜日
新城市で企業向けセミナー／考え方や感じ方じかに学ぶ／起業家や学生らが伴走支援
2025/12/31
グループごとに話し合う参加者ら（新城市商工会館で）
若い人材に選ばれる採用活動につなげてもらおうと、新城市商工会館で今月、企業向けのセミナー「新城イグナイト・プロジェクト」が始まった。20代の起業家が講師を務め、現役大学生らもグループワークに加わって伴走支援することで、若者の考えや感じ方をじかに学べる内容となっている。
市や市雇用創造協議会などが企画し、来年２月までに３回を予定する。同３月には高校生を対象にした企業説明会を開き、各社はセミナーを通じて練り上げたプレゼンテーションを実践する。
12月15日の初回は、市内の事業所から採用担当者ら20人余りが参加した。人材育成を手掛ける「Ｌｉｒｅｍ」（豊橋市）の藪内龍介社長（25）の進行で、新城市の30年後を予想したり、自社の来歴を振り返ったりした。
藪内社長は「学生からすると、その会社が続くのか不安に感じる。未来を予測して自社の強みを示し、将来も続いていくという話をしてもらえるとよい」と助言した。
機械設備メーカー「イズテック」の新城工場から参加した石川政行工場長（56）は「選ぶ立場の大企業と違って、中小企業は選ばれないといけない。ここでノウハウをいただき、将来性をアピールできるようにしたい」と意欲を語った。
プロジェクト名のイグナイトは「着火する」という意味の英語だ。市役所の担当者は「ありきたりな会社説明では、高校生たちに響かない。若者の心に火をつけるような企業に変わってもらえれば」と狙いを話している。
グループごとに話し合う参加者ら（新城市商工会館で）
