ロボット義手の研究結果

豊橋技科大/自然な速度で「一体感」

2026/02/19

ロボット義手を装着したアバター(提供)

 豊橋技術科学大学の北崎充晃教授らの研究グループは、AI(人工知能)などで自律的に動くロボット義手について、人の自然な動きに近い速度で動作させることが、自分の身体の一部と感じる「身体所有感」や使いやすさを高めるために不可欠であるとの研究結果をまとめた。英科学誌に掲載された。

VRで最適速度解明/速すぎても遅すぎても「不快感」

 研究グループは、仮想現実(VR)空間で左前腕が義手になったアバター(分身)を提示し、義手がターゲットに向かって自律的に曲がる動作時間を6段階(125ミリ秒〜4秒)に変えて比較実験を行った。その結果、動作時間が約1秒の中程度の速度で、身体所有感や主体感、使いやすさ(ユーザビリティ)の評価が最も高くなることが明確になった。

 一方で、125ミリ秒の最速条件や4秒の最遅条件では、いずれの項目も有意に低下した。ロボットに対する印象評価でも、中程度の速度では「有能さ」が高く評価されたが、最速条件では「不快感」が際立つ結果となった。義手が自分の意図と異なる動きをしても、その速度が適切であれば、脳が身体の一部として受け入れやすくなることを示唆している。

 今回の知見は、将来の自動義手だけでなく、身体機能を拡張するウェアラブルロボットなどの設計にも応用が期待される。 今後は長期使用による順応についても検証を進める方針だ。

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ロボット義手を装着したアバター(提供)

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