枝肉評価部門で渥美農高/竹チップ活用 飼育環境改善やコスト低減評価/生徒ら山下市長へ喜びの報告/田原
2026/02/27

和牛甲子園で優良賞を獲得し、山下市長㊧に報告した渥美農業の生徒ら(田原市役所で)
和牛を飼育する農業高校生が日頃の取り組みと、その成果となる枝肉の品質を競う全国大会「第9回和牛甲子園」(全国農業協同組合連合会主催)で、田原市の県立渥美農業高校が枝肉評価部門の優良賞に輝いた。生徒らは今月19日、同市役所を訪れ、山下政良市長らに喜びを報告した。
大会は1月15、16両日、東京都内で開かれ、43校が出場、過去最多となる65頭が出品された。渥美農は「みかわ牛」2頭を出品し、枝肉評価で最優秀賞(1校)、優秀賞(2校)に続く優良賞(3校)のうちの1校に選ばれた。
牛舎の敷料に細かい木くず「おが粉」を使っていたが、木材価格の高騰でコスト増加が課題となっており、同校は竹チップを敷料に使用。地元の企業、冨田組から放置竹林の竹チップの提供を受けた。代替敷料としての有効性を検証した結果、牛舎内のアンモニア濃度が低下し、飼養環境の改善につながった。竹チップはクッション性もあり、牛のストレス解消に効果がみられた。また、敷料費を削減でき、コスト低減になった。
こうした取り組みで枝肉は、霜降りの入りを示す脂肪交雑基準、光沢などが高い評価を受け、最高級のAー5等級となった。枝肉は、県内の小売店で販売された。
生徒は農業科4人が関わり、市役所を訪れた3年彦坂香穂さんは「愛情を込めて育てたので自信を持って出品、いい結果で良かったです」と感想。実家で生まれた牛を出荷した3年の峯田凜さんは「生まれた時から見ていたので、出荷は寂しかったですが、賞をとれたのでうれしいです」と話した。
同級生の多田羅絢子さんと関わってきた2年の柴田結衣さんは受賞を喜び、「来年出荷する2頭でも頑張ります」と意欲を示した。
生徒らと神谷隆一朗校長、指導した片山由唯教諭を前に、山下市長は「生徒の努力と先生方の指導が実を結びました。これを次につなげてください」と祝福した。
同校は引き続き、竹チップを敷料に活用した取り組みを継続し、検証を重ね、研究成果は地域の肉牛生産者とも共有していくという。