1999年水難救助中殉職の消防士・前澤光昭さん偲ぶ/今春定年の同期 佐竹消防長/豊川市議会で後輩たちへ呼びかけ
2026/03/09

27年前に殉職した前澤さんの銅像(市消防署本署で)
今年度も終わりに近づき、勇退の季節。豊川市では本来ならこの春で定年退職を迎えるはずの男性がいた。33歳の若さで命を落とした、元市消防本部職員の前澤光昭さんだ。
前澤さんは1999年8月3日、サーフィンをするため訪れていた豊橋市の伊古部海岸で、おぼれた中学生らの水難救助に参加中に殉職した。非番ながら勇敢な行動をたたえ、豊川市諏訪の市消防署本署前には前澤さんをモチーフにした銅像が立っている。
前澤さんの同期で、今月末で一緒に定年を迎えるはずだった佐竹秀之消防長は2日の議会答弁で前澤さんの死を振り返り、後輩の消防職員らに「消防の仕事は常に危険と隣り合わせ。災害現場では要救助者の命、仲間の命、そして自分の命、すべてが危険にさらされている。その中でも自分の命を犠牲にすることがあってはならない。災害現場から無事に帰ってくること。このことを全職員がしっかりと胸に刻み、業務を遂行してほしい」と呼びかけた。