遺族ら情報提供呼びかけ、高羽さんも参加
2026/03/11

情報提供を呼びかける(左から)多香子さん、司さん(蒲郡市水竹町で)
蒲郡市神ノ郷町の農業杉浦加津代さん(当時73)が殺害された事件は10日、未解決のまま発覚から10年を迎えた。蒲郡署は同日、市内の食品スーパーで情報提供を呼びかけた。加津代さんの長男司さん(61)と妻の多香子さん(61)も参加し、「情報提供をお願いします」と声を張った。
署員ら37人が店の出入り口に立ち、買い物客らにチラシを入れたポケットティッシュを配った。報道陣の取材に応じた司さんは「10年は短かった。犯人にはこのまま逃げ切る場所などないと言いたい。罪を償ってほしい」、多香子さんは「私たちにできることは限られているが、解決につなげるため全力を尽くす」と声を震わせた。
志治正己署長は「決して忘れてはならない凶悪な事件だ。ささいなことでも思い出したことがあれば知らせてほしい。被害者や家族の無念を晴らすため、犯人を追い続ける」と決意を新たにした。
■高羽さんも応援
この日は、1999年に名古屋市西区の自宅で妻を殺害された高羽悟さん(69)も駆けつけ、広報活動に加わった。司さん夫妻とは警察関係者を通じて3年前に知り合い、活動に協力している。「(自分の事件のように)26年たって捕まることもある。諦めないでほしい」と話した。
■情報提供は減少
事件は2016年3月10日夜に発覚。加津代さんは、自宅の仏間で首に携帯電話の充電コードが巻き付いた状態で死亡していた。
捜査本部はこの10年で延べ3万8000人余の捜査員を投入。630件以上の情報提供があったが解決につながっていない。昨年中は0件となり、事件の風化が懸念される。
情報提供は蒲郡署捜査本部=0120(110)463=へ。