着工から23年―高速道路網と接続/東栄IC走り初めの車次々/地域連携強化 広域ネットワーク最大限活用へ
2026/03/15

開通直後の東栄ICは多くの車でにぎわった(14日午後3時半ごろ、東栄町三輪で)
長野、愛知、静岡3県を南北につなぐ計画の高規格道路「三遠南信自動車道」のうち、県内で最後まで建設が続いていた東栄インターチェンジ(IC、東栄町三輪)―鳳来峡IC(新城市名号)間が14日午後、開通した。東栄IC付近では、走り初めを楽しむ車がパトカーの先導で次から次へと通過。一般道からICへ上るランプにも長い列ができ、今後の奥三河のにぎわいを予感させた。
今回の7・1キロの区間が通じたことで、新東名高速と接続する浜松いなさジャンクション(浜松市浜名区)から、佐久間川合IC(同市天竜区)までが完成。山間部をトンネルや橋で貫くルートで、全体の事業費は2025億円。着工から23年かけ、27・9キロが1本につながった。
開通に先立ち、愛知県、奥三河4市町村と、事業主体である国土交通省が新城市側の三遠川合トンネル内で式典を挙行した。
東栄町の村上孝治町長は「広域ネットワークを最大限に生かし、観光客誘致や特産品流通、地域全体の連携強化を図り、未来を切り開いていく」と謝辞を述べた。
下江洋行市長は「交流の道、救急医療の向上に寄与する命の道として大いに期待している」と強調。大村秀章知事は「(将来は)中央道、新東名、さらには三河港と浜松湖西豊橋道路でつながっていく大変重要な道路だ」とあいさつした。
国交省からは酒井庸行副大臣らが出席。中野祐介浜松市長、田内浩之湖西市長らも駆け付け、地元議員、住民代表、施工会社関係者を含めて約300人が集まった。
会場では、新城市の鳳来中学校の生徒が勇壮な太鼓演奏を披露。鳳来東小の児童が吹くアルプホルンのファンファーレに続いて、記念のテープカットが行われた。