成章高オオタザクラ花輝く

記念植樹から5年/「分身」も2年ぶり開花

2026/04/15

咲いたオオタザクラを指差す林哲志教諭(成章高校で)

 岐阜県の寺でOBが見つけ、その後輩が「橋渡し役」となって母校の田原市の成章高校に記念植樹されたオオタザクラは、5年がたち輝きを増している。ガの幼虫が見つかるなどのピンチを乗り切り元気になった。これまでで最も多く花をつけ、ちょうど見頃だ。この「分身」も2年ぶりに咲いた。同窓会は、来月にオオタザクラの「古里」を訪ねるバスツアーを計画している。

 ■変化が美しい
 オオタザクラは、成章高の中庭にある。樹齢が約25年、高さが約7㍍、幹回り約60㌢と植樹した2021年3月末から成長した。記者が14日訪れると、手の届く枝に花がまとまって約15論。その上に固まって数十輪、さらに高いところにも数十輪が咲いている。濃いピンク色から徐々に薄ピンク色に変わり、その変化が美しい。青空をバックに緑の葉を加え、見上げる「景色」は爽快だ。今週いっぱいが花のピークになりそうだ。

 成章高の林哲志教諭は植樹以来、成章高同窓会「成章会」のホームページに「桜だより」を送り続けている。これまでポツポツと咲く程度だった。そのうえ22年には業者の点検でガの幼虫が多数見つかり、「影響が出るのではないか」と心配された時もあった。

 それを克服するなどして多くの花をつけたことに、「幹が安定し効果が出たのか」「雨が少なかったのが良かったのか」などと想像をめぐらし、「来年はもっとたくさんの花を付けてほしい」と期待を寄せる。

 成章中学校(現成章高校)出身で日本植物画の先駆者の太田洋愛(1910~88年)が岐阜県白川村の本覚寺でサクラを見つけ、オオタザクラと命名した。

 その後、この地を訪れた同窓生が、この経緯を知って譲ってもらい、他の同窓生との連携で創立120周年の植樹にこぎつけた。同窓生の一部から「絆ザクラ」とも呼ばれている。

 また、田原市内にある成章会の石黒功会長方の庭で、成章高のオオタザクラの分身から2輪が咲いた。23年に苗木を植えて24年に花を付けたものの、25年は咲かなかった。2年ぶりの開花に「今年はだめかと思ったが、咲いて良かった」とほっとした様子。他に成章会役員や学校関係者には分身約20本が配布されている。

色の変化を楽しめるオオタザクラ(成章会提供)

成章会の石黒功会長方の庭に咲いたオオタザクラ(提供)

来月同窓会が「本体」 へのバスツアー計画

 成章会は5月4日、バスツアーで成章高のオオタザクラの大元である本覚寺を訪れる。22年以来、4年ぶり2回目。参加するのは石黒会長ら20人程度。境内にある県と村の指定木2本を見て回る。石黒会長は「サクラの話題で花を咲かせたい」とツアーを楽しみにしている。

■オオタザクラ

 淡紅色の八重桜。花弁の多いものは90枚を数え、めしべは15~20本ある。岐阜県白川村の本覚寺境内で植物画家の太田洋愛さんが1969年に見つけた新種。発見者にちなんで命名された。1本が県、もう1本が村の天然記念物に指定された。5月前半ごろが見頃。別の1本が成章高校に植樹された。

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咲いたオオタザクラを指差す林哲志教諭(成章高校で)

色の変化を楽しめるオオタザクラ(成章会提供)

成章会の石黒功会長方の庭に咲いたオオタザクラ(提供)

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