大型自動車運搬船を一般公開

三河港で建造/来月20日の「みなとフェス」で豊橋市/周辺工場など見学ツアーも

2026/06/07

一般公開される自動車運搬船と同型の船(提供)

 豊橋市の三河港で建造され、就航する前の大型の自動車運搬船が7月に一般公開される。市によると、運搬船の中を見学できることはめったにない。自動車輸入港として33年連続日本一の同港を支える「影の主役」にも目を向ける貴重な機会になりそうだ。

 「海の日」の7月20日に同港で開催される恒例イベント「豊橋みなとフェスティバル」の一環で実施される。明海地区にある新来島豊橋造船の協力で、約7000台の自動車を積み込み可能な全長約200㍍の大型運搬船の見学会を午後1時から4時まで開く。

 イベント会場のポートインフォメーションセンター「カモメリア」で参加希望者を受け付ける。そこからシャトルバスで、新造船があるドックまで順次送迎する。定員は先着2000人程度。参加無料。

 市によると、船が完成するタイミングとイベント開催日がたまたま合致し、公開できることになった。いったん就航した自動車運搬船は寄港日がずれる上に船内は商品の車が積載された状態になるため、事実上、就航前にしか一般の人は見られないという。

 市みなと振興課の渡部裕也主幹は「豊橋で船を造っていることや、どういう船で車を輸入しているのかを知らない市民も多いので、ぜひこの機会に見に来てほしい」と話す。

 当日は、安全のためハイヒールを避けスニーカーなど歩きやすい靴で参加するよう呼びかけている。船内には段差が多く、車いすやベビーカーでは乗船できないという。

 豊橋みなとフェスティバルではこのほか、海上保安庁の巡視船や三谷水産高校の実習船の一般公開などが行われる。

 三河港周辺の工場やコンテナターミナルを貸し切りバスで巡る見学ツアーも計画されている。6月22日まで市のホームページで参加者を募集している。

 市はイベント会場の駐車場に限りがあるため、豊橋駅から運行する無料シャトルバスでの来場を推奨している。

 財務省貿易統計をもとにした市の発表によると、2025年の三河港の輸入車の金額は9124億2500万円(前年比21・1%増)、台数は約18・4万台(同45・6%増)で、ともに33年連続で全国1位を記録した。

 同港には、ドイツ自動車大手のメルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンなど主だった外国車メーカーが輸入拠点を設置している。国内で走る輸入車の2台に1台は同港で陸揚げされている計算だという。

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