住民の平穏な暮らし守る/9日からの村議会で議決へ
2026/06/07

緑に囲まれ、のどかな風景が広がる豊根村
豊根村が平和宣言の月内制定に向けて、村議会と調整していることが6日、分かった。緑に囲まれた山間部の村でも、紛争が絶えない世界情勢と無縁ではいられない。二度と戦争を繰り返さない決意を表明するとともに、住民の平穏な暮らしを守る姿勢を強調する。
これにより、東三河8市町村全てが平和宣言を行うことになる。
村は昨年が戦後80年の節目だったことから、準備を進めてきた。また、ロシアによるウクライナ侵攻や、米国・イスラエルとイランの紛争が収まらないなど緊迫した世界情勢が宣言制定の機運を高めた。
宣言では核兵器の脅威にも懸念を示す考え。9日に始まる村議会6月定例会で、まず議会の手続きをめぐる条例改正を済ませた上で、宣言について議決を求める。
取材に対し、村松和重副村長は「世界平和や戦争反対を訴えるのは当然として、平穏な暮らしを希求する内容にしたい。自然豊かで互いを思いやる意識がある村だからこそ、平和に生活してこられた」と話した。
東三河の自治体による平和宣言は、蒲郡市の「世界連邦平和都市宣言」(1968年)などがある。
近年では同市が2022年、田原市が23年に「非核平和都市」を宣言した。東栄町は昨年、「平和宣言の町」の標柱を設置した。
愛知県原水爆被災者の会によると、県内の市町村の大半が何らかの形で、平和宣言を行っている。