日本一奪還 学生ロボコン優勝

最多10度目Vで開学50周年に花/8月ABU香港大会へ/豊橋技術科学大学

2026/06/16

優勝を決めた技科大の選手(提供)

 東京都内で14日に開かれたロボット競技会「NHK学生ロボコン」で、豊橋技術科学大学ロボコン同好会が2年ぶりに優勝した。3年連続で同じ顔合わせとなった東京大学との決勝では、相手チームの機体不調もあり、4連覇を逃した昨年の雪辱を果たした。今年開学50周年を迎える節目を大会最多10度目の優勝で飾り、8月に香港で開かれる「ABU(アジア太平洋放送連合)ロボットコンテスト」に日本代表として出場する。

 大会には事前審査を通過した18校が出場。予選リーグで九州産業大学、大阪工業大学と同組になった技科大は、2試合とも試合時間(3分)内に全ての課題をクリアする「Vゴール」で完勝した。Vゴールの予選リーグ最速タイムも記録し、全体1位で決勝トーナメントに進出。準々決勝(長岡技術科学大学)、準決勝(新潟大学)でも、危なげなくVゴール勝ちして決勝へ駒を進めた。

 3年連続で決勝の対戦相手となった東大には、2024年に勝利して3連覇を果たしたものの、昨年は4連覇を阻まれた宿敵。今大会では、準々決勝で技科大を上回る最速タイムでVゴール勝ちし、決勝ではハイレベルな接戦が期待された。

 しかし、試合開始直後から東大にロボットが始動しないトラブルが発生。その間に技科大は一つ一つ課題をこなしてリードを広げたが、Vゴール達成直前で自動制御ロボット「R2」も不調に陥り、リトライするトラブルが発生した。最後までロボットが動かなかった東大に対し、技科大もVゴールを達成できないまま試合が終了し、技科大が点差で勝利した。

 2023年の学生ロボコンとABUロボコンで優勝し、この日のインターネット中継で解説を務めた技科大OBの廣本一真さんは、後輩へ祝意を表した上で「決勝ではVゴールができず、最速の東大がいつ逆転してもおかしくなかった。ABUまでに分析して改善してほしい。東大の分もがんばって」と励ました。

 技科大は16日に記者会見を開き、同好会の代表らが出席する予定。大会の模様は7月19日午後1時50分から、NHK総合テレビで放送される。

ブックを棚に積む技科大のロボット(同)

今年のロボコン

 「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」が8月に香港で開かれ、「NHK学生ロボコン」は、その日本代表を決める国内予選に位置づけられる。今年の競技テーマは開催地にちなんだ「カンフークエスト」。

 手動または自動のロボットと完全自律型の2台で「槍」を組み立て、箱型の「秘伝書(ブック)」を集め最終エリアの棚に並べるまでの、課題をクリアした得点と時間を競う。相手ロボットが置いたブックを槍で突き落とすこともでき、棚を挟んだ攻防も見どころだ。

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優勝を決めた技科大の選手(提供)

ブックを棚に積む技科大のロボット(同)

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