写真で巡る渥美半島の足跡

㉛「神戸町大坪の今昔」/水田地帯から商業地域に一変

2026/06/16

昭和40年代の神戸大坪付近の国道(田原市博物館所蔵)

 上の写真は、現在の神戸町大坪にあるホームセンターDCM田原店付近から北東を撮った1965(昭和40)年代の田原街道の姿である。豊橋から田原を経て福江へ至る渥美半島を縦断する田原街道。63年に国道259号に昇格し、66年には全面舗装を終えた。

 写真には、国道を走るマツダのオート三輪とトヨペットクラウンが写っている。55年に登場した初代クラウンの排気量は1453㏄であったという。「マイカー時代」到来直前の写真である。国道の両側にはタイヤの看板が見られるが、61年創業の丸文タイヤ工業所の所在地である。

 左手には杉の丸太と有刺鉄線に囲まれた空地があり、汐川右岸の大坪一帯には水田が広がっていた。

 85年に神戸大坪土地区画整理事業が終わり、89(平成元)年には渥美線の神戸駅が新設された。国道の両側に広がっていた水田地帯は、新興住宅街へと姿を変えた。

 下の写真は、現在の大坪の様子。左手にはタイヤ販売店、プロパンガス店、ガソリンスタンドがあり、ホームセンター駐車場や自動車修理工場が見える。さらにカラオケ店、レストラン、薬局が並び、スーパーとドラッグストアが進出している。

 自動車修理工場を経営する平井克己さん(71)は「昭和44年の船倉橋移設の際に、広い敷地を求めて現在の地へ工場を移転した。当時は一面田んぼで、窓を開けるとカエルの鳴き声が騒がしく、ホタルも飛んでいた」と当時の様子を語っている。

販売店が並ぶ神戸町大坪付近(2025年、藤城信幸撮影)

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昭和40年代の神戸大坪付近の国道(田原市博物館所蔵)

販売店が並ぶ神戸町大坪付近(2025年、藤城信幸撮影)

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