伊勢神宮行事73年ぶり招待/豊川・大社神社と国府町民ら/五十鈴川で充実の汗
2026/07/27

五十鈴川を木そりに載せた御神木を引く曳き手たち(三重県伊勢市で)
豊川市国府町の大社(おおやしろ)神社と地元町民らが26日、三重県伊勢市で営まれた伊勢神宮の式年遷宮に関する無形民俗文化財で、令和初の「お木曳(きひき)」に参加した。伊勢神宮の行事には73年ぶりに招待され、若者からお年寄りまでが勇壮かつ貴重な神事に臨んだ。
20年に一度、社殿を新装する式年遷宮(2033年)に備え、建築資材となる御神木を運びこむ伝統行事。26日に行われたのは、御神木を木そりに載せて五十鈴川をさかのぼる「川曳き」で、約2000人が参加した。
国府町民らは、伊勢市民らが結成した奉曳団(ほうえいだん)の一員となり、法被姿で川に入った。木遣歌(きやりうた)と法螺(ほら)貝の音を合図に、綱を引いて歩みを進めた。炎天下、浦田橋付近から内宮に入る宇治橋までの約1㌔を、休憩も挟みながら約5時間かけて進んだ。
途中、曳き手たちが中央に駆け寄り綱を押し合う「練り」では涼しげな水しぶきが上がり、笑い声も飛び交った。クライマックスは宇治橋のたもとから陸に上がる「エンヤ曳き」。「エンヤ!エンヤ!」の掛け声で綱に引かれた御神木が勢いよく神苑へ上がると拍手に包まれた。
大社神社の鈴木忍宮司や氏子総代、国府連区の町民らは、戦争で延引された1953年の式年遷宮と、その8年前のお木曳に参加した縁で、伊勢神宮門前の宇治地区から招待された。
最高齢の84歳で参加した国府中町の男性は、前回のお木曳を体験した国府南田在住の90代男性に勧められて初参加した。「その方は自転車に乗って神社に来るほど元気でね。暑くて体がえらいけど、町内の人らと貴重な経験ができて良かったよ」と充実の表情で振り返った。