「普通とは何かを問う」

蒲郡市役所にイチゴのオブジェ登場

2026/08/05

アートオブジェを展示した菅原さん(蒲郡市役所で)

 蒲郡市役所で、市特産のイチゴをモチーフにしたアートオブジェの展示が始まった。作品は東京芸術大学芸術未来研究場特任助教の菅原遥さんが制作した。題は「赤い心臓」。縦97センチ、横138センチの白いボードに、イチゴを模したオブジェ300個が均一に並べられている。

 オブジェは一見、ハート型のようだがイチゴから型を取った樹脂粘土製で、赤いアクリル塗料で色付けされている。

 その中に1個だけ無色のイチゴが交じっている。菅原さんは「同じ物を並べて大衆性を表現し、透明なイチゴという普通でない物が1つ。社会の中で個性を保つことは難しい。普通とは何かを問う作品でありたい」と話す。

 市が3月から展開している「アートプロジェクト―ヨリミチ」の一環。市は幸福感や健康につながる「アート」に着目し、このプロジェクトを始めた。東京芸大のアーティストによるオブジェ設置やプロジェクションマッピング、昔の写真などを市内に点在させ、市民や来訪者がアートとの出合いや発見を楽しめる空間づくりを進めている。

 これまで市民会館や博物館、公園などを拠点に展開してきた。市役所では、庁舎を「ヨリミチスポット」と位置づけ、日常の中で気軽にアートに触れ、豊かさを感じてもらう狙いがある。

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