愛知県初ブドウ新品種2種開発

高温下でも強く皮ごと食べられる/31年頃の本格出荷目指す

2026/08/07

アメジストアイ㊧

 愛知県農業総合試験場は、皮ごと食べられる県初のオリジナル赤系ブドウ新品種「アメジストアイ」と「ルビーアイ」の2品種を開発した。近年深刻化する夏の高温下でも着色不良が起きにくく、贈答需要が高まるお盆前の収穫が可能。同県は2027年末から苗木の供給を始め、31年頃の本格出荷を目指す。

 開発された2品種は、いずれも「シャインマスカット」などを交配し、種なし栽培が可能で大粒なのが特徴。

 「アメジストアイ」は露地栽培で7月下旬から収穫でき、糖度19度を超える濃密な甘みと柔らかい食感を持つ。果皮は深みのある紫色に染まる。「ルビーアイ」は8月上旬から収穫期を迎え、爽やかなマスカットの香りと糖度18度以上の鮮明な甘みが楽しめる。果皮は華やかな明るい紅色だ。

 ブドウ栽培では近年の気候変動に伴う夏の猛暑で、主要な黒系や赤系品種の着色不良や日焼けが問題化していた。同試験場は2014年から高温に強く市場価値が高いオリジナル品種の開発に着手。特に猛暑となった24年と25年の現地試験でも安定した色づきを確認できたことから、今年4月に品種登録出願を行った。

 農林水産省の統計によると、同県のブドウ生産量は全国9位。県内の栽培面積では大府市の67ヘクタールが最も広く、16ヘクタールの豊橋市は5位。主要産地では、気候変動への適応とブランド化を両立する次世代の主力品種として期待が集まる。

ルビーアイ㊨

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