田原の「前日の会」 副代表・山田さん/きょう田原政経文化研究懇話会で講演
2026/08/07

新しい動きの一つ。市によって設置された案内板(田原市内で)
太平洋戦争終戦前日、米軍機が今の田原市を走る渥美線の電車への機銃掃射で乗客ら31人が死傷した惨事を語り継ぐ市内の市民グループ「前日の会」が7日、田原町のタカサキ新聞新館2階ホールで開かれる田原政経文化研究懇話会「8月例会」で講演する。
講師は前代表で現在、副代表の山田政俊さん。午後6時半から約1時間半、「最近の大きなうねりと前日の会の活動」をテーマに話を進める。
会(前身の豊川流域研究会を含む)は、この惨事の体験者らから聞き取り2014年、2015年度に証言集2冊にまとめた。その後、体験者を会員として発足させた。元教員で語り継ぎの山田さんは、サポートに回り15年から会員と一緒に地元小学校を中心に出前授業を行い、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えている。出前授業はすでに100回以上に及んだ。
しかし、会員の高齢化で多くの人が亡くなり、体験者の声が届けられない現状に直面する一方、語り継ぎを主体とした形に変えた。
懇話会では、山田さんはこうした厳しい中で会の活動に関心を寄せた名古屋市の女子高校生の現場見学、地元田原中学校で機銃掃射の出来事を伝えた紙芝居の上演、市によって神戸駅横に案内板が設置されたなど新しい動きが出ていることを紹介する。さらに、機銃掃射で亡くなった中学生の遺族宅で弔辞が見つかったことも取り上げる。ほかに、会として戦後100年を目指して今後の取り組みなども披露する予定。
タカサキ新聞では1985年4月から毎月1回程度、地域の文化振興のため地域で話題の人たちや新聞関係者らを講師に招き、懇話会を開いている。「だれでも参加できるので、ぜひ来場下さい」と呼びかけている。参加は無料。
問い合わせはタカサキ新聞=電話0531(22)0313=へ。