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画像処理技術をさらに深掘り

2社の代表として新たな挑戦/人を大切にする会社/トップインタビュー・井土武洋社長 エデックリンセイシステム

2026/08/07

井土社長

 東海日日新聞社の地元企業情報「ソース・企業」に参画しているエデックリンセイシステム(豊橋市西幸町)。本面では、今年1月に就任した井土武洋社長に、経歴や事業の強み、今後の展開などについて聞いた。             

 ―これまでの経歴について

 親会社である産業機械メーカーのFUJI(知立市、東証プライム上場)で、チップマウンターの設計者として13年程度携わってきました。その後、グループ会社のアドテック富士(岡崎市)に出向し、新規事業開発部長として、FUJI以外の顧客向けの設計・製造支援事業を立ち上げました。

 昨年7月にアドテック富士の代表取締役に就任。業務内容が近いということで、富士の代表に着任した半年後、今年1月からエデックリンセイシステムの代表も兼務することになりました。

 両社とも社員数約200人規模の会社で、FUJIグループ製品の組み立てに加え、画像処理技術を生かした設備・装置の開発・製造・販売を行っています。2つの会社を代表として携わることができるのは、なかなか経験できないことなので、非常に刺激的なことだと感じています。

 ―自社の強み、特長は

 画像処理、いわゆるビジョン技術です。人手不足が進む製造現場では、人の目に頼っていた検査工程をカメラに置き換えるという需要が高まっています。ディープラーニングによる過去データの蓄積に、AIが自ら傾向を判別しながら精度を高める手法が加わることで、検査技術は今後ますます大きく進化していくでしょう。そんな中、画像処理がまだ浸透していない業界も多いので、当社はまだまだ深掘りができると思っています。

 検査を人の目に頼っているなど、まだ取り組んでいない業界にも当社の画像処理の技術を届けていきたいと考えています。

 ―自社開発の生産管理システムについて

 正確にはアドテック富士が開発し、それを一番活用し検証しているのが当社であります。紙の作業工程マニュアルではいろいろ課題があったため、タブレット上で常に工程順序を表示・管理し、作業時間を数値化、見える化をしました。作業標準の時間をタブレットで確認しながら進めることで、早く終われば自分のスキルの高さが分かり、ミスが減れば成長が実感できるという、作業者のモチベーションを上げる仕組みにもなっています。

 「ものづくりの基本は作業標準。標準が基準であるからそれをしっかり守れる仕組みを作りましょう」との考えから開発が始まり、今では当社をはじめ複数の企業が導入しています。

 ―ロボット事業の展開は

 専用機による自動化のソリューションとしての事業を継続しつつ、画像処理を組み合わせた提案に力を入れています。ワークを搬送してビジョンで合否を判定したり、位置を補正しながら組み立てを支援したりと、単純に物を組むだけでなく、検査もできる付加価値の高い提案を目指しています。

 位置決めを画像で確認して補正をかける技術こそ、自動化に絶対的に必要なセンシング技術だと考えています。

 ―社員に対する思いは

 当社は人を大切にしようとする会社で、着任してみて改めていい文化だと感じています。この文化を継続しつつ、自ら考え、成長を意識しながら業務に取り組める、一人一人の自主性を重んじる会社を目指したいと思っています。働きやすい環境に加えて、社員一人一人が自分の成長を感じながら仕事に取り組める風土をつくることが、当社にとって一番大きな財産である「人を生かす」ことにつながると考えています。 

 ―今後の抱負を

 最近の技術の進化は目覚ましく、今まで自分たちができなかったことがどんどん実現できる時代になってきています。新しい技術をどう取り込み展開していくかと考えるのは非常に楽しみであり、ワクワクしています。

 2つの会社をみる立場だからこそ得られる刺激を生かしながら、画像処理という強みを深掘りしつつ、さらに事業領域を広げていきたいと思います。

※聞き手=東海日日新聞社・白井収社長

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