豊橋商業高校情報処理部が「交通立ち番ローテーション表」作成
2026/09/04

アプリを開発した、豊橋商業高校情報処理部の生徒(豊橋商業高校で)
県立豊橋商業高校(豊橋市向山町)情報処理部の生徒4人がアプリ「交通立ち番(当番)ローテーション表」を作成し、豊橋市内校区のPTAに提供した。これまで住民が長時間かけて作成しており、地域の悩み事を解決する目的で制作。部員は「有効に活用してもらえればうれしい」と話している。
アプリは児童の名前と住所などを入力すると、保護者が担う当番の日付や場所などを自動的に割り振ることができる。個別の世帯へプリントでき、配置を決める担当者の負担を大幅に和らげる。
これまではPTAが手作業で名前や日付などを入力し、手描きの地図も添えて作成。担当者数人は有給休暇を使うなどし、数日間かけて手がけていた。そのため昨年に同校へ解決策に関する相談を寄せていた。
部員は、自動的な割り振りが可能となるよう、授業や部活で学んだ以外のプログラムも取り入れて課題解決に臨んだ。
◆多分野へ活用が可能
該当地区の児童数は約700人。校区で保護者が登校を見守る地点は約10箇所ある。パソコンやネットが苦手な世代も利用できるよう「誰でも・簡単に・短時間で」というテーマで、昨秋から約9カ月間かけて試行錯誤を繰り返した。
全データの番地や記号などの住所表記を統一して「標準化」。兄弟姉妹がいる世帯に依頼内容が重ならないよう「兄弟・双子判定」のプログラムも加え、卒業や入学、転校など人の出入りにも対応できる。
小学校へ何度も足を運び、要望に応えながら課題解決の最適解を模索。あえて人の目を通すチェック機能を設けるなど、使い手の立場に沿った内容に仕上げた。
アプリは「県高等学校商業研究発表大会」で準優勝に輝いた。審査員からは「ボランティアで、軽視されがちな重要な地域課題に取り組んでいただき、ありがたい」と高評価を受けた。
一般業務や地域活動などに利用でき、部員はアプリが多様な分野に活用されることに期待する。2年の夏目愛利さん(17)は「今後も困り事があれば解決できるよう、新しいシステムも開発していきたい」と地域社会に貢献する意識を高めている。