デザインそのままで再出発/富山地鉄担当者「ぜひ乗りに来て」/鉄道ファンも活躍に太鼓判
2026/10/04

飯田線を走っていた213系の車両(2024年3月、新城市の本長篠駅で)
この春までJR飯田線を走っていた電車213系5000番台が、富山県の富山地方鉄道(富山地鉄)で活躍することになった。新天地でも、オレンジと緑のラインが入ったおなじみのデザインのまま運行する予定だ。
富山地鉄が9月、JR東海から8両(2両編成4組)を購入したと発表した。担当者は「皆さんの思い出の電車を大切に使うので、ぜひ乗りに来てほしい」と話している。
213系は国鉄時代に設計され、5000番台は1989年、JR東海が関西線向けに投入した車両だ。近年は飯田線を走っていたが、今年3月のダイヤ改正で引退した。
車体はステンレス製で、座席は背もたれの向きを変えられる。飯田線で運行するのに合わせ、トイレやドアの開閉ボタンも整備された。
今回の移籍をどうみるか、鉄道会社OBで、「鉄ちゃん」(鉄道ファン)を自任する鈴木雅晴さん(71)=新城市=に話を聞いた。
鈴木さんは「先頭車にモーターが付いていて、2両だけで編成できる車両なので、輸送量の少ない地方鉄道で重宝されるだろう」と指摘する。
また、「転換シートやトイレを備えているから観光路線に適している。立山や黒部峡谷に向かう路線がある富山地鉄でも、大いに活躍しそうだ」と期待を語った。
◆年度内に運行
富山地鉄に取材したところ、同社はやはり、ワンマン運転に向いた2両編成の電車を探していたそうだ。購入した車両のうち3編成を営業用に充てる計画で、年度内に最初の1編成の運行を始める。
運賃箱や放送機器は自社仕様のものを取り付けるが、車体のカラーリングなどは変えず、富山県東部に広がる全路線を走らせることにしている。