桜の季節
第4章 95回
2021/01/10
桜丘の新チームが始動した
ウインターカップの熱戦から2週間が過ぎた。1・2年生へ代替わりした桜丘の新チームは、新たな目標へ向けて新人戦を戦っている。このチームの中心は、エース松野遥弥と司令塔・土屋来嵐。全国の舞台で悔しさを思い知った彼らが、大舞台の経験から何を学びどれだけ成長するか。
そして、本当の意味で桜丘が強くなるためには、佐々海弥と松浦奏斗、菅原琉司の飛躍が必要になってくる。ウインターカップの洛南戦に出場したこの3人は、それぞれで重要な役割を担い全うした。
佐々は「1年生で試合に出場できたのは、貴重な経験だった。もっと(試合で)自分のプレーを出したかったし、フリースローを落としたのは自分自身の力不足。この悔しさを糧に、チームを引っ張る存在になって、もっと上で戦える力をつけてあの舞台に戻りたい」と振り返った。
松浦は「1回戦は調子が良かった。ただ、洛南戦は持ち味(3点シュート)を出し切れなかった。自分に足りないものが分かった。あのレベルで互角以上に戦えるようになりたい。今年は、ウインターカップで日本一を勝ち取りたい」と新たな決意を見せた。
菅原は「(試合の)流れが悪い場面で、チームを落ち着かせることはできたが、攻撃は思うように組み立てられなかった。自分がもっとできていれば勝てたと思う。自分の役割と向き合ってもっとチームに貢献する。もう一度あの舞台に立ちたい」と話した。
新チームの課題を挙げるとすれば「攻撃の形」「リバウンド」だろう。彼らが自分たちの現在地を知って、桜丘の原点に戻った時、何か大きなことをやり遂げてしまいそうな期待感を持っている。