空中写真の案内板作成し設置

豊川海軍工廠平和公園に寄付/豊廠五期会

2021/06/08

 1945年8月7日、2500人以上が犠牲になった豊川海軍工廠の大空襲で、当時工員養成所の5期生だった人たちからなる「豊廠五期会」が、豊川海軍工廠平和公園に、会の所持金のほぼ全額となる50万円を寄付した。会員の鳥山孝義さん(91)=御津町=は「これで、肩の荷が下りた」と、ほっとした表情を浮かべた。

 5期会は長年、豊川稲荷裏手にある供養塔の管理や、慰霊祭などを行ってきた生存者の会「八七会」の活動の中心を担ってきた。多い時は約250人いた会員も減り、活動できる人たちは5人程度になった。昨年、八七会は活動を終え、豊川稲荷(妙厳寺)に永代供養として供養塔の清掃や供養を託した。

 市は5月、最後の活動として5期会から受けた寄付で当時の工廠の空中写真の案内板を作成して展望デッキに設置。ボランティアが案内に使うワイヤレス拡声器6個も購入した。

 平和公園で7日、市から五期会へ感謝状の贈呈式があり、前田清彦教育部長は「平和の活動につなげたい」と述べた。

 参加した今泉俊昭さん(91)=豊田市=は「世界平和につながれば有難い。長生きでき、少しでも尽くせて良かった」と話した。また、案内板を眺めながら、空襲当時を振り返っていた。

 鳥山さんや今泉さんは供養塔の清掃活動などを終えた今でも、毎月7日にはその場所を訪れることが多いという。それに合わせてこの日に贈呈式が開かれた。

 現在、平和公園では約50人のボランティアが活動中。また市内全小学校6年生が工廠について学ぶために訪れる。

2021/06/08 のニュース

感謝状を受け取る、左から鳥山さんと今泉さん(豊川海軍工廠平和公園で)

設置された案内板で当時を思い出す今泉さん(同)

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