世界と戦える自信―視線はパリ五輪へ

東京五輪3×3バスケ男子日本代表/富永啓生が激闘の日々振り返る

2021/08/14

富永啓生が東京五輪での戦いを振り返った(桜丘高校で)

 東京五輪から正式種目となった3×3バスケットボールの男子日本代表は、予選ラウンドを2勝5敗(6位)で突破。決勝トーナメントは準々決勝で金メダルを獲得したラトビアと一進一退の接戦を繰り広げ、惜しくも18―21で敗れた。20歳で日本代表に選出され、獅子奮迅の活躍を見せた桜丘高校卒の富永啓生(ネブラスカ大学)に、東京五輪の戦いを振り返ってもらった。

 富永は、桜丘高校を卒業しアメリカへ留学している。東京五輪では6月頃から合流、わずかな準備期間でチームに不可欠な選手となった。

 8試合のうち5試合でチーム最多得点を記録、最終的には全選手で6番目となる55得点を挙げる活躍を見せ、大きくチームに貢献した。

 富永は「初日は五輪独特の雰囲気で緊張はあったが、2日目以降は自分らしくアグレッシブに戦えた。目標には届かなかったが、接戦が多く日本人でも戦えないことはないと自信がついた。印象深いのは中国戦。2点シュートとドライブで得点を重ね、試合を楽しめた。反省点はあるが、もっと勝ち方を学べば十分にメダルを獲得できる。大会期間中は、多くの人々からの応援が力になり、気持ちを切らさず戦い抜くことができた。さらに成長し、パリ五輪ではメダル獲得に貢献できる選手になりたい。秋からNCAAでの戦いが始まる。日々成長を続け、NBAの舞台に立ちたい」と話した。

 そして、桜丘の後輩たちへ「インターハイは(コロナ感染で棄権)残念だったけれど、この悔しさを忘れずに、ウインターカップでは輝いてほしい」とエールを送った。

富永選手から日本代表ユニホームが贈呈された(桜丘高校で)

母校へ3×3バスケ日本代表ユニ贈る/富永選手「後輩の目標なれるよう全力で」

 東京五輪から正式種目となった3×3バスケットボールの日本代表として、チーム最年少ながら最多得点を挙げて準々決勝進出に大きく貢献した桜丘高校OBの富永啓生選手(アメリカ・ネブラスカ大学)が13日、母校を訪れ、満田康一理事長へ日本代表ユニホームを贈った。

 贈呈式では、満田理事長が「日の丸を背負い、世界と戦う姿が誇らしい。学校全体に元気を与える活躍だった。これからの飛躍に期待している」と述べた。

 富永選手は「後輩たちの目標になれるよう、全力で頑張りたい」と話した。

 体育館には、同級生や保護者らが駆けつけ、富永選手への応援を込め、日の丸カラーの花束や記念品などを手渡した。

 高校時代に指導した江崎悟監督は「啓生は日本に欠かせない選手。3年後のパリ五輪では、5人制で日の丸を背負ってほしい」と成長に期待を寄せた。

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富永啓生が東京五輪での戦いを振り返った(桜丘高校で)

富永選手から日本代表ユニホームが贈呈された(桜丘高校で)

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