東三河地域各金融機関で仕事始め/【蒲郡信金】フェース・トゥ・フェースの強み生かす
2023/01/05
新年交礼会であいさつする竹田理事長(蒲郡信用金庫提供)
東三河地域の各金融機関で4日、仕事始めを迎えた。理事長らが職員を前にあいさつし、厳しい経済環境の中でも地域社会に貢献していく姿勢を新たにした。
■蒲郡信用金庫
蒲郡市神明町の本店で新年交礼会を開いた。本部や本店営業部、関係・関連会社から約40人が参加。会に先立ち、本部役員らは敷地内の蒲信神社で宮司の祈とうを受け、新しい年に願いを込めた。
竹田知史理事長は、昨年の経済情勢を振り返った上で「世界は多方面で火種を抱えており、先行き不透明感が非常に強い」との考えを示した。
また、3カ年の経営計画の締めくくりに向けて「フェース・トゥ・フェースの強みを生かし、お客さまが抱える課題に真摯(しんし)に向き合いたい。特に資金繰り支援は信用金庫の使命と再認識し、地域の負託に応えてほしい」と期待を込めた。
来年度は創立75周年の節目に当たることから「地域経済発展のために何ができるかを見極め、本部と営業店が一体となり、飛躍の年となるようまい進していきたい」と抱負を述べた。
■豊橋信用金庫
豊橋市小畷町の本店では、本部役職員56人が仕事始め式に出席した。
山口進理事長は、昨年の取り組みについて「創立100周年を締めくくり、新しい未来に向けて歩み出した。3カ年計画の基本戦略に掲げる『人材育成による支援力の強化』のもと、お客さまの資金繰りをしっかり支え、お客さまが抱える課題の解決に一緒になって取り組んできた」と振り返った。
新年に向けては「これからのあるべき姿をしっかりと描くとともに、基本理念である相互扶助のもと、付加価値の高いサービスの提供や、金融仲介機能を発揮する課題解決型金融の実践による持続可能なビジネスモデルを構築していく」と抱負を述べた
山口理事長のあいさつは各支店でも放映され、550人の役職員が新年のスタートを切った。
■豊川信用金庫
全役職員が朝礼で真田光彦理事長の「年頭の辞」の映像を視聴した。
真田理事長は、昨年実施した活動などを振り返った後「今年も新型コロナウイルス感染症の長期化による影響や世界的な物価高騰など、金融機関を取り巻く環境が厳しいものとなることが見込まれるが、金庫のビジネスモデルでもあるお客さまの課題解決のため、これまで以上にお客さまの実情に応じた丁寧な対応が必要」とした。
アクションプランとして、①支援力・営業力の強化②地域サポート力の強化③業務効率の向上④人材育成の強化⑤経営力の向上―の5点を掲げて訓示。また、昨年設立した子会社「地域商社みかわ株式会社」について説明し、「地域活性化の担い手として活躍するよう、全役職員で協力してほしい」と呼びかけた。
■豊橋商工信用組合
全店一斉にオンラインで拝賀式が開催され、中村勝彦理事長が全役職に対して年頭のあいさつを行った。
「この3年間、皆さんの変えていこうという意識が、組合を大きく変えてきた。お客さまにも『ずいぶん変わったね』と声をかけられるようになった。昨年末の私のメッセージに対して、9割の方から返信があった。皆さんの思いは本当に熱い」と感謝を述べた。
また今年の干支(えと)にちなみ「烏飛兎走(うひとそう)」という言葉を紹介して「スピードが命」だとして、「今年は地域活性化のための連携、地域貢献を前面に出した動きを活発化させる。2月から順次発表するが、皆さんにもこの動きに参加していただきたい」と協力を求めた。