「ととのう温泉美術館」 21日開幕

蒲郡/「温泉旅館×現代アート」芸術祭で盛り上げて発信/リラックスと鑑賞者の感性を刺激

2023/01/05

芸術祭に向けて心を一つにする実行委員たち(蒲郡市・平野屋で)

 蒲郡市三谷町の三谷温泉で21日、芸術祭「ととのう温泉美術館」が開幕する。「ととのう」は、温冷浴で得られる心身のリラックスを表したサウナ用語。「歴史ある温泉旅館」と「現代アート」という異質な組み合わせで、鑑賞者の感性を刺激する。会期は2月19日まで。

 会場はホテル明山荘、三谷温泉ひがきホテル、松風園、ホテル三河海陽閣、平野屋の5館。新型コロナウイルスで打撃を受ける温泉街を盛り上げようと、各旅館などでつくる実行委員会が企画した。

 国内外の作家44人が絵画や彫刻などを展示するほか、体感型のインスタレーション(空間芸術)を繰り広げる。蒲郡出身の漫画家で映画「ゾッキ」の原作者、大橋裕之さん(42)も参加。松平元康(のちの徳川家康)が雇った甲賀衆「蒲忍(がまにん)」から発想した新作漫画などを出品する予定だ。

 芸術監督の武藤勇さんは、名古屋市の長者町コットンビルや中川運河などでアート企画を手がけてきた。「アートと人の出合う場になれば。全国に発信する芸術祭にしたい」と意気込んでいる。

 市観光協会長で明山荘社長の杉山和弘さんは「今までにない挑戦。ジブリパークや家康の大河ドラマと重なり、愛知に興味を持ってもらえる1年になるのでは」と期待する。

 前売りチケットは、日帰り温泉入浴券付きで1800円(当日は200円増し)。公式ホームページ(miyaonsen.com)で販売している。会期中は各会場でも購入できる。関連の宿泊プランや東京発着のバスツアーも用意している。

参加アーティスト「D.D.(今村哲+染谷亜里可)」の作品=提供

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