農家が恩返しする番、クラファン募る/田原・渥美半島とまとランド
2023/01/05
協力を呼びかけている小川さん(提供)
新型コロナウイルスに立ち向かっている医療従事者に感謝の気持ちとミニトマトを届けようと、田原市のミニトマト農家「渥美半島とまとランド」の小川浩康さん(32)が、1カ所でも多く送るため、代金と送料に充てる支援金を体験型クラウドファンディング(CF)サイトの「Zenes(ゼネス)」で募っている。
コロナ禍では、飲食店が休業した影響で農産物も販路を失った。作った作物を廃棄するしかないと諦めかけたとき、野菜を購入する動きが広がり、「農家を助けよう」と立ち上がった人たちに救われたという。
「今度は農家が恩返しをする番」。誰にと考えたとき、小川さんは「ずっと最前線でコロナに立ち向かってきた医療従事者の人たちに他ならない」と言う。
栄養が豊富で、忙しい医療現場でもすぐに食べられるミニトマトをこれまでに2度、医療従事者に送っているが、6軒の農家が自己負担で提供していた。
このため「このままでは長続きしない」と、小川さんはCFを計画。支援者がリターンのミニトマトを購入するごとに、医療現場にも届けるという内容で実施している。支援した人にも小川さんが作るミニトマト「あつみちゃんトマト」を届けられ、医療従事者にもメッセージを添えて送ることができる。
小川さんは「1人でも多くの人に参加していただき、感謝を伝えつつ、ミニトマトを楽しんでもらえたら」と協力を呼びかけている。
リターンは「あつみちゃんトマト」のほか、お礼メール、オンラインストア割引クーポン。50万円を目標金額に1月15日まで募っている。
詳細はゼネス(https://www.zenes.jp)へ。
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