地元企業訪問「オープンファーム」
難しい 厳しいという建築業界のイメージが変わった
2025/08/15
イトコーを訪問した(左から)夏目さん、市川さん、大久保さん
豊川市の工務店イトコー(伊藤博昭代表取締役社長)に8月4日、県立豊橋工科高校建築デザイン科の生徒3人が訪問した。創業75周年の同社による建築や不動産業だけでなく、住まい手や地域住民と末永い関係を築く、社名の由来でもある〝いとこ付き合い〟を学んだ。
案内した同社の加藤誠也さんは、本社敷地内にあるモデルハウスの構造や間取り、設備を紹介しながら、木材や畳などの自然素材を使い、日照や風を取り入れた家づくりを提案していると説明。一般市民と交流するイベントの運営や、東三河の小中学校の教室に杉板を張る活動なども紹介した。
また、社員が自由に席を選んで業務ができるフリーアドレス制や、社員の男女の比率がほぼ半分ということも挙げて「未経験からプロになれるし、年齢も関係なく挑戦できる。『唯一無二』を創れることがやりがい」と強調した。
空き家を改修し、コワーキングスペースとして営業する「TOCOTOCO」や、健康用品を販売するエコショップも見学した3人。2年の市川結野さんは「難しい、厳しいという建築業界のイメージが変わった。楽しく働けそうだなと思った」、大久保葵さんは「モデルハウスのような家を設計できるような仕事がしたい」、1年の夏目零凰さんも「もっと知識を深めて、建築のことを知りたくなった」と話していた。