江戸時代の木版画や現代版画を紹介/「見て面白い作品を集めています」
2025/08/15
展示されている浮世絵と山田さん(いとう屋で)
江戸時代の浮世絵(木版画)や現代版画を紹介する「浮世絵迷品展」が、田原市田原町、はなとき通りの「珈琲本舗いとう屋」で開かれている。
浮世絵などを世に送り出した蔦屋重三郎を取り上げたNHKの大河ドラマ「べらぼう」の放映に合わせて企画され、同市のコレクター山田幸宏さんが出品した。三代歌川豊国や歌川国芳ら浮世絵師の作品、現代の版画作品など16点を飾った。
江戸時代、人気だった歌舞伎役者、風景を題材にした浮世絵のほか、東海道を旅する旅人「弥次郎兵衛」「喜多八」が登場する作品「浮世道中膝栗毛の内 二川宿旅店」などが展示されている。
また、花魁(おいらん)の顔をスズメに換えている歌川国芳の作品も興味深い。当時、花魁を描くことが禁止されていたためという。
現代版画は、浮世絵師・葛飾北斎の作品をベースにアニメキャラクターなどが描かれた作品が並ぶ。
山田さんは「見て面白い作品を集めています。浮世絵の世界を楽しんで」と話している。
同展は31日まで。水曜と19・20日休み。