豊川市のJAひまわり /市民と農家の暮らし支える新たな拠点に
2023/01/05
新たなグリーンセンターの整備地を熟考している牧野次長(産直ひろば御津で)
豊川市のJAひまわり(権田晃範組合長)が、市内に新たなグリーンセンターの整備を計画している。管内では豊川、一宮、音羽に続き4カ所目で、市民と農家の暮らしを支える新たな拠点として期待される。
地元農産物への関心の高まりを受け、同JAはAコープ中部店(八幡町)と産直ひろば御津(御津町)の2店舗を統合して新たなグリーンセンターを整備する方針を固めており、中期総合計画の一環ですでに組合員らに方針を伝えている。
開店時期や場所は未定だが、組合員からはAコープ中部店と産直ひろば御津のある市西部地区への新設要望が多い。八幡地区でのイオンモール豊川の開業も見据えながら、組合員の要望に配慮した場所を検討している。営農拠点整備推進担当の牧野延全次長(47)は「中部店と御津店の利用者や出荷者が困らないように整備を進めたい」。各店舗はグリーンセンター開店までは業態を見直しながら営業を続ける見通しだ。
新店舗の敷地は既存3店舗程度を想定しており、農産物まつりといった市民憩いの行事も予想される。市民団体と連携したイベントに積極的に関わってきた牧野次長は「新しいことにもチャレンジできる。特色ある場所にできれば」と見据えている。
年間13億円以上の地元農産物を取り扱うグリーンセンターは、安全安心な地元産嗜好の高まりもあり、今年も多くの市民が来店。年末年始も農産物や花を求めて多くの利用者が見込まれる。
再来年度には、国道23号バイパスが全面開通し、住民の増加が見込まれる市西部。ポテンシャルの高い地域に、市民と農家の暮らしを支える新たな緑の拠点が生まれる。