市長選まで半年

新人2人立候補へ 現職の去就に注目/豊橋市政かじ取りは誰に

2024/05/09

写真右から、石巻生涯学習センターで座談会を開いた長坂尚登氏、「花交流フェア2024」に出席した近藤喜典氏、記者会見で話す浅井由崇氏

 任期満了に伴う豊橋市長選(11月3日告示、10日投開票)が半年後に迫った。現時点で、新人2人が立候補に向けて動き出していて、選挙戦になることはほぼ確実。態度を明らかにしていない現職の去就も注目される。

 市長選へ最初に名乗りを上げたのは市議会の1人会派、長坂尚登市議(40)。今年2月に記者会見を開き、出馬を正式表明した。

 長坂氏は、市長選に向けた「施策立案の糧(かて)」にするためとして、4月から市民と意見を交わす座談会を開催している。ゴールデンウイーク中の今月3日にも市内の生涯学習センターで開き、温めている政策アイデアを説明した。質疑応答では、長坂氏が反対している豊橋公園への多目的屋内施設(新アリーナ)整備計画に関する質問が参加者から多くあった。

 座談会は今月下旬まで続く。長坂氏は「できるだけ多くの市民の声を聞いて、施策に生かしていきたい」と語った。

 その次に動きを見せたのは、近藤喜典市議会議長(44)=自民=だった。4月、自身のSNS(交流サイト)への投稿で「豊橋市長への挑戦を決意致しました」と明らかにした。

 近藤氏は東日新聞の取材に「地域経済の衰退や物価高騰に対する市民の不満への対応不足」と現市政を批判。「聞かない、説明しない市政運営ではなく、市民が参加するまちづくりを実行する必要がある」と述べた。

 近藤氏は6月に議員辞職し、選挙公約を発表する予定。自民の支援を受けて立候補するという。4年前の市長選で担いできた前市長が4期目を狙い敗れるという苦杯をなめた自民にとっては、市政の主導権を取り戻すチャンスと言える。

 一方、現在1期目の浅井由崇市長(62)は再選出馬の可能性を、たびたびメディアから問われても「しかるべきタイミングで知らせたい」(4月の定例会見)と述べるにとどめている。

2024/05/09 のニュース

写真右から、石巻生涯学習センターで座談会を開いた長坂尚登氏、「花交流フェア2024」に出席した近藤喜典氏、記者会見で話す浅井由崇氏

有料会員募集

今日の誌面

きらり東三河

東三河学生就職NAVIリクルーティング

東三河学生就職NAVIリクrooting2025

高校生のための東三河企業情報サイト

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP