新城・東郷東小/早乙女姿と法被姿の 5年生が息の合った舞/米の豊作を祈る
2024/05/09
苗を手に「お田植え踊り」を舞う児童ら(新城市立東郷東小の学校田で)
米の豊作を祈る「お田植え踊り」が8日、新城市立東郷東小学校の学校田約6㌃で行われ、早乙女姿と法被(はっぴ)姿の5年生27人が息の合った舞を披露した。
五月晴れの下、師匠代表の山内康平さん(72)が「練習通りやればいいよ。落第はないから大丈夫」と児童を励まし、踊りが始まった。
菅笠(すげがさ)とかすりの着物を着た早乙女姿の女子児童と、はち巻きに法被姿の男子児童が横二列に並び、「どうかこの苗すくすく育て…」という「お田植えうた」に合わせて、ゆっくりと舞いながら「ゆめまつり」の苗を植えた。
師匠と呼ばれる8人ほどの米作り指導の住民や他学年児童、保護者、近くのこども園の園児らが、児童の踊る姿をじっと見つめ、終わると拍手を送っていた。
夏目果凛さん(11)は「初めて衣装をつけて踊った。ちょっときつくて、笠が落ちそうだった。でも頑張って楽しく踊れた」と笑顔だった。見学していた母親の裕美さんは「初めて見たが、頑張っていてよかった。この学校しかできない良い経験」と喜んでいた。
林英嗣校長は「お田植え踊りは長く続く学校だけではできない行事。地元の師匠の皆さんのおかげ」と感謝し「地域とともに今後も続けていきたい」と話す。
2002年に米作り学習の一環として始まったこの踊りは、今年23年目を迎えた。