田原産の花 海外熱視線

需要拡大期待 輸出品目の柱へ/折り紙付きの高品質関係者も鼻息荒く/「品薄」回避が課題に

2018/01/17

 愛知県産の花の輸出が堅調を維持する中、一大生産地の田原市に熱い視線が注がれている。高品質に代表されるセールスポイントをうまくPRできれば、輸出品目の柱に成長する可能性もある。

 今月12日、田原市堀切町の温室。甘い香りを漂わせて咲くスイートピーに熱心に見入る外国人の一団がいた。彼らはロシアや香港、オーストラリアなど7カ国・地域の花のバイヤー。田原産の花の魅力を知ってもらい、取引につなげようと県が招いた。花を取り扱う輸入業者が公式に同市を訪れるのは初めてだという。

 海外で人気のスイートピーだが、今回のバイヤーらは栽培風景を見たことがない人ばかり。「輸送中に劣化することはないのか」。1人が鋭く尋ねる。生産農家者は「適温でのセ氏8度に保てば長持ちする。湿度が大敵なので乾燥剤を使えばいい」と心配ないことを説明した。

 海外のバイヤーを招待した背景には、需要の伸びに対する期待感がある。2014年に1178万円だった県の花の輸出額は、15年に1502万円、16年に1589万円へと右肩上がりに増えている。

 特に切り花の主力のスイートピーやグロリオサは、田原市内でかなりの量を生産しているという。実際に同市は花の一大産地だ。県の花の生産額は年間600億円弱で全国1位。このうち6割を田原産が占める。

 品質の高さは折り紙付き。「これだけ手間暇かけて育てるのは日本だけ。勝負できる」と関係者は鼻息が荒い。切り花の場合、土が付いていないので検疫が有利で輸出しやすいメリットもある。

 国内で高い人気を誇る田原産の花。生産農家は「日本の中でも足りないくらいだが、輸出に協力するのはやぶさかではない」と話す。バイヤーへの売り込みが奏功し、せっかく海外から新たな注文が舞い込んでも、品薄状態ではビジネスチャンスを逃しかねない。仮に人気に火が付いた後の手当てにも目配りが求められそうだ。

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