体験談聴く会初開催へ

豊川・平和公園

2018/08/21

 豊川市穂ノ原の豊川海軍工廠(こうしょう)跡地に6月に開園した「豊川海軍工廠平和公園」で9月23日、「体験談を聴く会」が初めて開かれる。工廠の見習い工員だった大石辰己さん(89)=名古屋市南区=を語り部に迎える。平和公園では、戦争遺構の保存とともに「語り継ぎ」も重要な役割と位置付けており、今後も年数回のペースで体験談を聴く会を予定している。

来月23日に工廠・元見習い工員の大石辰己さん迎える/「語り継ぎ」も重要な役割

 大石さんは旧稲武町(現豊田市)出身。1944(昭和19)年3月に14歳で工員養成所の第5期生として入所。器材部鋳造工場・機銃部第2機銃工場に配属された。

 空襲があった翌45年8月7日は別の分工場にいて無事だったが、直後の惨状を目の当たりにしたという。現在は空襲の生存者や遺族らでつくる「八七会」の会長を務め、豊川稲荷裏手にある供養塔で月2回の清掃や供養活動を行っている。

 大石さんは「聴く会」に向けて、「軍国主義一色だった養成所での厳しい体験も含めて、知っていることは全部話しておきたい」と意気込んでいる。

 戦争体験者が高齢化するなか平和公園では、戦争を体験していない世代を含む63人が語り継ぎのボランティアガイドとして活動している。これに加えて体験談を聴く会、さらに学識者を招いた専門講座を10月6日を皮切りに年2~3回開催していく。初回は、東京大空襲・戦災資料センター主任研究員の山辺昌彦氏を講師に迎える。

 市教育委員会生涯学習課の平松弘孝課長補佐は「現場で聞くことに意義がある。場の記憶を感じてほしい」と話している。

 体験談を聴く会は無料で参加できるが申し込みが必要。9月1日から公園内の平和交流館=電話0533(95)3069=で先着順に受け付ける。

2018/08/21 のニュース

大石辰己さん(今月7日に豊川市内であった慰霊祭で)

工員養成所入所時の大石さん(市提供)

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