未来産業人材育成支援事業でDX人材育成後押し/豊橋市
2024/05/05
豊橋市はDXを中心にリスキリングを支援する(市役所)
豊橋市は今年度、新たにデジタルトランスフォーメーション(DX)を中心とした市内中小事業者の「リスキリング(学び直し)」を後押しする。さまざまな支援メニューを用意し、将来を担う産業人材の育成につなげる。(中嶋真吾)
新規に立ち上げた「未来産業人材育成支援事業」では、DX人材の育成講座やリスキリングを推進する勉強会を開くほか、専門の相談員を配置した人材育成に関する相談窓口を開設。企業間ネットワークを構築する交流の場を創出したり、社内の仕組みづくりなどの課題解決に向けコンサルティングによる伴走支援を行ったりする。
生産性向上のカギとなるデジタル化が遅れている企業の経営者や経営幹部にDXの知識を習得してもらい、それぞれの社内に浸透させる狙いがある。
市は同事業の委託事業者をプロポーザルで募集する。参加意向申し出書を今月15日まで、提案書を6月5日まで受け付ける。一次(書類)と二次(プレゼンテーション、ヒアリング)の審査を経て選定する。
実施要領などは、市地域イノベーション推進室のホームページに掲載されている。
同室の金田斉主幹は「学びと交流の好循環を生み出し、社会環境の変化に対応でき、新たな価値の創造や既存事業の改善に取り組むことができる人材を育てたい」と話す。