2024（令和6）年
5月14日 火曜日
「フェムテック」関連商品やサービスで愛知県東三河総局／女性の人口流出に歯止め
2024/02/22
県東三河総局は、フェムテック産業の振興を図る（東三河県庁）
愛知県東三河総局は２０２４年度、「フェムテック」に関わる商品、サービスの開発を後押しする。産業化を促すことで、女性の人口流出に歯止めをかける狙いがある。
県の東三河関連の24年度当初予算案に、フェムテックに絡めた新規事業が盛り込まれた。
フェムテックとは「Ｆｅｍａｌｅ（フィーメール＝女性）」と「Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ（テクノロジー＝技術）」をかけあわせた造語。生理や更年期など女性特有の悩みを、先進的な技術で解決する製品やサービスを指す。
同総局の政策メニューでは、フェムテックの関するセミナーを開催したり、東三河の女性を対象に意識調査を行ったりする。その結果をもとに、地域の事業者と女性がワーキンググループを通じてフェムテック製品の企画・開発を目指す。
フェムテック産業の市場規模は拡大傾向にあるとされる。成長著しい分野に未参入の事業者が目を向けるきっかけを作り、女性の雇用創出につなげる。
同総局が新たに女性政策を立ち上げる背景には、東三河の女性の人口減少に対する危機感がある。例えば21年、転出者が転入者を上回る「転出超過」は男性２１６人に対し女性は６５４人で、そのうち20代前半が４３９人を占めた。進学や就職でいったん域外に出た人が再び地元に戻らないケースも多いとされ、地域の活力を保つ上での不安要素となっている。
同総局の長谷川勝春企画調整部長は「東三河でフェムテック商品を開発すれば、女性が活躍できる仕事の場が増えるのではないか」と展望を語った。
県東三河総局は、フェムテック産業の振興を図る（東三河県庁）
