ランドセルカバー刷新/新城有教館高校生徒がデザイン
2024/02/27
デザインしたカバー付きランドセルを手にする生徒ら
小学生の登下校の交通安全を願い、新城有教館高校の生徒がデザインした黄色の新ランドセルカバーが、出来上がった。製作した専門系3年生らが26日、新城市役所を訪れ、下江洋行市長らにデザインに込めた思いを語った。
新ランドセルカバーには、同校で飼育しているダチョウが横断歩道を渡り、県警のシンボルマスコットの「コノハけいぶ」や軽トラ市のマスコットキャラクターの「のんすけ」などが見守る様子が描かれている。「あんしん あんぜん しんしろし」と呼びかけ、しいたけや鳳来牛、八名丸などの特産品もお目見えしている。
訪れた生徒らは、製作のポイントやデザインについて説明し「これをつけて楽しく、安全に登校してほしい」と述べた。
新城署の藤森一雄署長は「素晴らしいデザイン」とたたえた。下江市長は「このカバーをつけ、小学生の時から有教館高校を身近に感じてくれるのは有意義。地元の特産品を加えていただき、ありがたい」と感謝した。
生徒の一人、新田将矢さんは「自分たちのデザインを見ながら、楽しく、事故なく登下校してくれたらうれしい」と話した。担当の矢吹尚美教諭は「新城らしいものができた。学習を通して、市や警察、地域の方の見守りがあっての安全安心だと実感できたと思う」と語った。
現在のカバーは15年ほど経過している。「新しいものつくろう」と3年生17人が、署のアドバイスを受けながら「総合的な探究の時間」を利用してカバー作りに取り組んでいた。仕上がったカバーは市を通して4月に市内13小学校約1900人に配られる。