伊良湖温泉バスツアー好評

宿泊者に限り特別プラン/知名度向上、都市部から誘客/名古屋市から無料シャトルバス運行/田原市と渥美半島観光ビューロー

2024/02/27

温泉で疲れを癒やした後、ロビーでくつろぐ日帰り客(伊良湖リゾート&コンベンションホテルで)

 「疲れた体を癒やしませんか」―。田原市と渥美半島観光ビューローは、伊良湖温泉の温泉客を本格的に誘致するためバスツアーを企画し、3月1日から4日間、名古屋市から無料でシャトルバスを走らせる。すでに22日から4日間行っており、中でも日帰り客は「割安価格」で本場の温泉を堪能し、感激していた。主催者側は「今後も二度、三度と足を運んでもらえたら」と呼びかけている。

 ■伊勢湾が一望

 名古屋市を中心に岐阜、三重県の温泉客27人を乗せたシャトルバスは、名古屋駅を22日朝に出発し、目的地の伊良湖温泉のホテル・伊良湖リゾート&コンベンションホテルに着いた。このうち日帰り客は温泉で体を癒やした。宿泊客は温泉を利用したホテルで一泊し、くつろいだ。

 これに先立ち、渥美半島菜の花まつりが開催中の伊良湖菜の花ガーデンで黄色に染まった菜の花を眺め、島崎藤村の抒情詩『椰子の実』の舞台で、「恋人の聖地」と呼ばれる恋路ヶ浜を散策した。

 とくに入浴料の割引に加え、菜の花ガーデンの入園料や交通費がいらない日帰り客にとってバスツアーは人気が集まった。その一人、名古屋から来た大学生の伊藤佑さん(20)は「浴室から伊勢湾が一望でき良かった。また、友達を連れて来たい」と満足そうだった。

 3月4日までの4日間、温泉客はほぼ同じコースを巡る。このうち宿泊客は翌日、イチゴ狩りを楽しむ。2日の宿泊者に限り、春キャベツの収穫体験やセリ体験・魚解体ショーなどの特別プランが計画されている。

 ■2年連続4位

 渥美半島の南端にある「美肌の湯」とも呼ばれる伊良湖温泉は、2022年4月に開業した。温泉を利用した宿泊施設は当初、2つだったが、23年12月時点で9つに増えた。環境省、内閣府、観光庁など5省府庁が後援する温泉総選挙の絶景部門で22年から2年連続で4位に入賞するなど知名度が徐々にアップしているものの、まだまだ浸透していないのが実情だ。

 このため市と観光ビューローが開業2年を控え、「都市部から温泉客を呼び込もう」と、年間で最もにぎわう菜の花まつりに絡めて2月と3月の計8日間を選び、バスツアーを企画。メールと電話で募集したところ定員400人に宿泊客95人、日帰り客305人が集まった。とくに日帰り客の2次募集100人に対し、5分で集まるなど人気の高さがうかがわれた。

 観光ビューローでは「温泉客のさらなる増員に努め、地域の活性化につなげたい」としている。

「ハーイポーズ」。菜の花をバックに写真撮影する温泉客(伊良湖菜の花ガーデンで)

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