「誰でも、どこへでも出動」両立

消防団にワンボックス車両配備/新城市消防本部

2024/03/12

新しい車両(新城市で)

 新城市消防本部は10日、市消防団山吉田分団と東陽分団に「小型動力ポンプ付き積載車」計2台を新たに配備した。「誰でも運転でき、どこへでも出動できる」を両立できる車種を検討した結果、従来のトラック型ではなくワンボックス型を採用した。ワンボックス型の積載車導入は、名古屋市に続いて県内で2団目という。

 同市では出動時に山間部の未舗装路や雪の積もったところも走るため、消防団車両は4輪駆動であることが必須だ。また、2017年の運転免許制度変更後に普通免許を取得した人が運転できるよう、総重量を3・5トン未満に抑える必要があった。

 トラック型でも以前は二つの条件を満たせたが、メーカー側がベースとなる車の仕様を変更。準中型免許がなければ運転できなくなってしまった。

 そこで今回はトヨタ・ハイエースの4輪駆動車を改造した。両分団にこれまで配備していたトラック型はマニュアル変速だったが、オートマチックとなり、コーナーセンサーなどの安全装置も充実している。

 6人乗りで総重量は約2・9トン。導入費用は1台約890万円だった。

 10日には消防本部で両分団への説明会と引き渡しがあった。団員らはトラックから装備を載せ替え、真新しい車両とポンプでさっそく放水訓練を行った。

 山吉田分団の田中雅也分団長(39)は「消防団にはオートマしか乗れない若い子が入ってくるので、誰でも乗れるのはいいこと。センサーやバックモニターが付いていて団員の安全性も増す」と評価。「今までと使い勝手が違うので、これから慣れていかないと」と真剣な面持ちで話した。

さっそくの放水訓練(新城市で)

2024/03/12 のニュース

新しい車両(新城市で)

さっそくの放水訓練(新城市で)

有料会員募集

今日の誌面

きらり東三河

東三河学生就職NAVIリクルーティング

東三河学生就職NAVIリクrooting2025

高校生のための東三河企業情報サイト

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP