地元版「カタン」制作

地域の魅力発信ツールへ/御津南部小学校5年生が独発祥ボードゲームアレンジ

2024/03/12

地元の企業や伝統などが盛り込まれた御津南版カタン

 豊川市立御津南部小学校の5年生児童が、世界的に知られるボードゲーム「カタン」の御津南版をプロデュースした。小学生による制作は国内初。地域の魅力を発信するツールとして期待される。

 ドイツ発祥の「カタン」は、六角形のマスが集まって形成されたカタン島で各プレーヤーが開拓の進行を競うゲーム。サイコロを振って土地から資源を入手し、街道や都市などを建設し、開拓の度合いで決まる点数を競う。

 御津南部小の児童ら80人は趣向や目的が近い児童同士でグループを作り、各自でボードを作成。マスには町内の企業や店舗、地域に伝わる祭礼や特産物などを表示し、得られる資源カードには学校や工場、自然や農業を盛り込み、理想的な御津町を築いていく内容にした。

 学年主任の行田臣さんが山形県の高校がカタンを使った学習を行ったことを知り、昨年9月から総合学習で取り組んできた。児童はマスに入れる企業や店舗に見学に出向いた。

 今月8日には御津生涯学習センターに保護者や老人会を招き、御津南版カタンを使った交流会を開いた。子どもらは熱心にルールを教え、岩花錬君(10)は「御津に住んでない人でも遊んでみたいと思えるように工夫した」と明かした。

 カタンなどのゲームを国内に紹介するジーピーの米川秀治常務取締役も参加し「完成度が高くて驚いた。人と人、地域をつなぐツールに活用して」と期待した。

交流会でルールを教える児童ら

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