来月神戸桜まつり初開催

田原市拠点／キッチンカーグループＴＡＰＣ／地元食材提供地域盛り上げ／市内初結成を記念スイーツなど多彩に

2024/03/27

神戸桜まつりの開催のチラシを持ち、参加を呼びかけるＴＡＰＣの藤井代表（田原市内で）

　地元の食材を提供して地域のイベントを盛り上げようと、田原市を拠点とするキッチンカー仲間らがグループ「ＴＡＰＣＯＭＭＵＮＩＴＹ」（藤井秀和代表、タップコミュニティー＝ＴＡＰＣ）を結成した。グループの結成は市内で初めてで、これを記念して４月、市内神戸町で神戸桜まつりを開く。

　■13の事業所
　田原市は、農業産出額が宮崎県都城市に次いで全国２位で農業の盛んなところ。しかし藤井代表は、田原の農産物が使われていないのか、使われても表に出ていないように思える。このため、ＰＲするとともに人口の減少で元気のない地域を応援したいとキッチンカー仲間に呼びかけ、２月にＴＡＰＣを発足させた。

　ＴＡＰＣは、会員が13の事業所。市内を中心に飲食業や農業に携わり、田原産の食材を主にキッチンカーで販売する。スイーツのほか、おにぎり、紅茶、タコス、トマトの料理、トウモロコシ、焼きイモなどを取り扱う。一方で、会費を取らず非営利で、企業の協賛金などで運営にあたる。

　「Ｔ」が「田原」、「Ａ」が「渥美」、「Ｐ」がパーティーの「盛り上げ」、「Ｃ」がコミュニティーの「地域共同体」を意味する。文字通り今後、渥美半島のイベントや祭りに出店し、市民らと協力して地域を盛り上げたい考えだ。他のキッチンカーの仲間や祭りを彩るハンドメイト作家、パフォーマーらを募集している。市内赤羽根町大辻59ー１に事務局を置く。

　■楽しい催し
　神戸桜まつりは５、６の両日午後３時から９時まで神戸運動公園で開かれる。ＴＡＰＣが主催し、市教育委員会が後援する。会員らがクレープやたこ焼き、から揚げ、ギョウザ、フランクフルトなどを用意したキッチンカー計約30台が駆け付ける。他にビンゴ大会や菓子まき、射的などがあり、神戸校区総代会が運営に協力する。

　神戸運動公園では、周辺に植樹された30年生以上のソメイヨシノ約50本の一部が咲き始めた。順調に育てばまつりのころが見ごろを迎える。藤井代表は「楽しい催しもあるので、子どもたちはぜひ参加してほしい」と呼びかけている。その一方で「イベントなどに声をかけてもらえたら、参加して地域の活性化に協力したい」とも語った。

　問い合わせは藤井代表＝０９０（８５４２）１７４６＝へ。