白紙撤回求め署名提出

新城・設楽風力発電事業で住民団体/作手地区7割近くが反対/新城市

2024/03/27

下江市長に要望を伝える矢頭会長(中央、新城市役所で)

 中部電力などが計画する新城・設楽風力発電事業をめぐり、新城市作手地区の住民団体「奥三河の自然とくらしを守る会」の矢頭一起会長らが26日、市役所を訪れ、事業の白紙撤回を求める署名簿と要望書を下江洋行市長に手渡した。計画地がある同地区では、住民の7割近い1422人が計画反対の署名に応じたという。

 この席で、矢頭会長は「将来に負の遺産を残さないことを考慮してほしい」と強調。下江市長は「署名がこれほど多く集まったことは重く受け止める。事業者には慎重な対応をお願いしたいと直接話をした。引き続き皆さんと密な情報共有をしていきたい」と応じた。

 署名集めは守る会が昨年10月から展開。市内だけでなく設楽町や豊橋市、豊川市などの人たちも応じ、総数は1万492人に上った。要望書は守る会と地区の代表区長らの連名で提出し、大型風車を建てれば農業用水や飲料水への被害、土砂災害などが懸念されると訴えた。

 中部電力などは、新城市と設楽町にまたがって最大20基の風力発電機を設置する計画を公表しており、環境影響評価(アセスメント)を実施中。住民説明会も行っている。

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