奥三河観光協議会事務局長/県初日本版DMO法人認定など尽力
2024/04/06
スタッフに囲まれる安彦さん(右から2人目)
新城市と北設楽郡3町村などでつくる奥三河観光協議会の事務局長、安彦誠一さん(71)が、3月末で退職した。53年間観光に携わり、2022年には愛知県観光協会から観光事業功労者表彰を受けている。
同市川田在住の安彦さんは、近畿日本ツーリスト社員として約40年勤め、豊橋観光コンベンション協会事業推進部長を経て11年に協議会事務局長に就任した。道の駅「もっくる新城」内の観光案内所を拠点に14年の協議会の法人化、18年の県初の日本版DMO法人認定に尽力するとともに、地域の魅力、素材を生かした観光プログラムなどを開発、展開してきた。
安彦さんは、事務局長の日々を振り返り「県初のDMOに認定され、奥三河のブランド化に取り組んだ。コロナ禍もあったが、形がようやく整えられ、スタートラインに立ったと実感している」と話した。また、地域おこし協力隊の隊員らが地域高齢者らのサポートを受け、生き生きと活動していることを喜び、皆に感謝した。
4月からの事務局長は、市観光協会事務局長の小長井直樹さんが兼任する。安彦さんは「これまで通り地域の方々に支えていただきながら、地元の思いや発想を大切に、奥三河観光を発展させてほしい」と期待を寄せた。
安彦さんは、これまで「しんしろ軽トラ市」にワーキングメンバーの1人として関わってきた。4月からは、商工会内で軽トラ市の事務的処理、事業者、外部機関との対応などの仕事をする。