記念誌と郷土料理紹介レシピ集も発行/蒲郡食改
2024/04/12
レシピ集や記念誌を手にする志賀会長㊥と副会長の小久江節子さん㊧、鈴木香代子さん (蒲郡市内で)
「食改(しょっかい)さん」の愛称で親しまれている蒲郡市健康づくり食生活改善協議会は今年、設立から30周年を迎えた。前身の推進協議会時代を合わせると活動は60年におよび、戦後の地域の食文化を支えてきた。12日、市民会館で記念式典を開く。
戦後の食糧不足を経て、日本人の栄養状態が見直される中、当時の主婦らが食生活の改善に取り組んだのが「食改」の始まり。「私達の健康は私達の手で」をスローガンに、いまも全国の食生活改善推進員がボランティア活動を繰り広げている。
蒲郡の食改は、20~80代の79人。近年では男性も加わる。「食育」をテーマに子ども向けの出前講座や、親子対象の料理教室、高齢者向けのサロンなどを通じて食の大切さや調理の楽しさを伝えている。
会は周年の記念誌とともに、蒲郡の郷土料理を紹介するレシピ集を発行した。ニギスの団子汁や煮みそ、にかけうどんなど、特産物を生かした料理26品に写真を添えて掲載。1品ずつ食改さんからのアドバイス付きだ。
志賀笑子会長は「楽しみながら活動してきたので30年はあっという間だった」と振り返り、「普段の食事が健康のもとになる。家族間だけでなく、知識を地域に広めることが大事」と話した。